秋刀魚を焼く
(Sep.05/2003)
前回の事後報告から。「生き残り」のキイロスズメバチたちは、その後も近所を飛び回っていたが、さすがにもう姿を見なくなった。天上裏の通風口(つまり、かつての巣の入り口)には網が張られ、彼らはもう帰るところがない。それでも、何匹かは朝方に、窓開けっ放しの寝室に入り込んで我々をパニック寸前に陥れたし、死にかけてよろよろの個体を捕まえて、にらめっこしたりもした。(スズメバチというのは、人間に相対すると、くちばしを合わせてカチカチと音をたてるのだ。こわあぁいのだよ)。
さて、猛烈に忙しかった8月があけ、9月になってからは完全に休養モードに入った。いわゆる「充電」生活である。もちろんいまやっているみたいにウェブサイトを作ってみたり、秋からの授業の準備をしたり、いろいろあって不動産屋を訪ねたりと、こまめに動いてはいるのだが、これも充電のうちである。
さて、充電期間のいいところは、自宅で食事がとれるという点にある。今日なども「昼にはそばを喰おう」ということになって、逗子駅前まで買い物に行き、ついでに魚屋で秋刀魚を買った。今年は秋刀魚が豊漁だそうだが、値段は、まあ例年の水準だろう。
我が家ではステーキや秋刀魚は、庭先で炭火で焼くことにしている。バーベキューセットはないので、いつもは植木鉢の台になっているような煉瓦やコンクリート・ブロックをあつめて即製イロリをつくり、そこで木っ端を焼いて炭をくべ、置き火を用意する。あとはワタを取った秋刀魚(私は秋刀魚のワタが苦手なのだ)を並べ、油がほどよく滴るタイミングでていねいに網から外し、大根おろしでたべる。庭付き一戸建て(ただし賃貸)の良さはこういうときに実感されるのだ。集合住宅ではこういうことはできない。
いま、うちの中は秋刀魚を焼いた臭いで充ち満ちている。だが、我が家はふるーい日本家屋である。機密性の低さでは群を抜き、一酸化炭素中毒ではぜったいに死ねない。たばこの臭いもつかないし、たぶん明日には秋刀魚の臭いも落ちるだろう。
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